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『東京ヴァンパイア・ファイナンス』真藤順丈 [電撃文庫]

電撃小説大賞の銀賞受賞作。真夜中に出没して、超低金利で貸金業を営む主人公など、変なキャラクターばかり登場する話。それなりに色々と考えられてはいて、読みやすい。ただ、話のネタや雰囲気は、ライトノベルというよりはかなり一般文芸寄りであり、癖も強い。実際、作者は既に他の一般文芸寄りの新人賞を三つも取っている。エピソードは割と面白いが、全体のつなぎはちょっと弱い気もする。


これで、電撃文庫の二月の新人賞組は全部読んだが、やはり、完成度で言えば、『アクセル・ワールド』、『パララバ』、『ロウきゅーぶ!』、『ヴァンパイア』の順か。好みで言えば、『アクセル』と『ロウキューブ!』の続きは買いたいという所である。『パララバ』はきっちりと完結しているのでさすがに続きは出ないと思うが、次回作も買ってみたい。今回は、ここ数年とは大賞作の傾向がちょっと異なっているのが特徴か。完成度は確かに高いのだが、読みやすさという点が最大の特徴で、ある意味ではそれ以上のものはない気がしないでもない。『パララバ』は短編小説賞の受賞作と割と似た感じではあるが、構成がきちんとしているので、次回作にも期待出来そうである。『ロウきゅーぶ!』はなかなか、成功しにくいスポーツ物なので、作者の実力は高いであろう。『ヴァンパイア』に関しては、作者はライトノベルとは微妙に相性が悪い気がしないでもない。賞をいくつも取っているが、三雲岳斗や日日日とはちょっと違うタイプのようだ。
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