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『ぼくの映画。 ~学園一の美少女をヒロインにしてゾンビ映画を撮ろう~』金子跳祥 [メディアワークス文庫]

 タイトル通りの話だが、基本的には青春物よりである。と言っても、ラブコメ展開にはやはりならないのであるが。意外と映画がメインというよりも、サークル物になっている。話はきちんとまとまっている。
タグ:金子跳祥

『黒百合の園 わたしたちの秘密』秋目人 [メディアワークス文庫]

女子高を舞台にしたサスペンスミステリーとしての構成はそれなりであるが、他方で設定のリアリティーは多少、盛りすぎな感じもする。とはいえ、そこそこにまとまっている。この作者の作品はこれが初めてであるが、ミステリー的なものは結構、向いていそうである。
タグ:秋目人

『人質のジレンマ<上>』土橋真二郎 [メディアワークス文庫]

「人質ゲーム」に巻き込まれた高校生の話。『生贄のジレンマ』と似たような感じではあるが、今回もなかなか酷いゲームになっている。この作者の作品としては、大体同じような話になっている。既に完結しているが、相変わらず、後味もあまり良くない。この作者は純粋なミステリーと言うよりは、確かにある種のゲーム的な話の方が得意ではあるが、そろそろ、マンネリ化している気がしないでもない。
タグ:土橋真二郎

『オツベルと笑う水曜日』成田良悟 [メディアワークス文庫]

ゴシップ週刊誌を舞台にした話で、連続殺人事件に巻き込まれるというストーリーである。割とミステリー寄りだが、なかなかストーリーの構成は上手い。結構、暗い話で、全体としても面白いが、多少地味な感じがしないでもない。話は完結しているが、続きは出せる構造である。
タグ:成田良悟

『好きと嫌いのあいだにシャンプーを置く』瀬那和章 [メディアワークス文庫]

神戸で暮らす三姉妹のラブストーリーを連作短編で描いている。割とオサレ路線かと思ったら、以外と、リアル志向の話だった。話はそれぞれ、上手くまとまってはいるが、設定もリアル志向なので、割とありそうにも思えるが、かえって、その後を考えると、あまり良くなさそうな気もする。何というか、キャラクターの設定をある意味リアルにしすぎているのかもしれない。『TOKYO GIRL'S LIFE』に比べると、一般文芸寄りか。
タグ:瀬那和章

『演じられたタイムトラベル』土橋真二郎 [メディアワークス文庫]

主人公の大学生は、気が付いたら、知らない場所に閉じ込められ、かつて制作途中に頓挫したゲームアプリのプレイヤーを他の開発者達とともに演じることを強制させられるという話。『殺戮ゲームの館』とはほんのわずかだけ接点があるが、基本的には独立した話になっている。この作者の作品は、大体、何かのゲームをさせられる話であるが、今回は単純そうに見えて、意外と複雑なネタになっている。そういう意味で、発想はなかなか面白い。ただ、ストーリー自体は、ある意味では滑稽な面もあるのだが、上手くまとまっている。後味の悪さはこの作者の作品ではデフォルトであるが、これもそうである。
タグ:土橋真二郎

『TOKYO GIRL'S LIFE ~絶対に失恋しない唯一の方法~』菱田愛日 [メディアワークス文庫]

三人の女の子があるバーで出会ってという話。ストーリーだけを見ると、一般文芸にありがちな感じの女性向けの恋愛メインの話なのだが、その実、見掛けよりはライトノベル寄りになっている。何というか、部室物的な感じもするが、それだけではなく、ストーリーの構成が上手く、ある意味では隙が無いところがライトノベル的なのだろう。この手の話としては良く出来ている。話は完結しているが、続きが出せなくもないだろう。
タグ:菱田愛日

『源氏 物の怪語り』渡瀬草一郎 [メディアワークス文庫]

紫式部を主人公にした歴史物。タイトル通り、陰陽師とか幽霊なども登場する。この作者の『陰陽の京』よりは時代がずれるが、特に続編というわけでもないようである。連作短編形式だが、続きは出せなくもないだろうが、話はまとまっている。『陰陽の京』に比べると、一般向けになっているが、読みやすい。
タグ:渡瀬草一郎

『ビブリア古書堂の事件手帳 ~栞子さんと奇妙な客人たち~』三上延 [メディアワークス文庫]

古書店を舞台にした日常の謎系のミステリー。主人公の大学生はそこでバイトすることになるが、探偵はその古書店の女主人である。連作短編形式で四話構成になっている。どれも、本に関するネタであるが、割と、稀覯書などの古書に関するネタの方が目立つ。何というか、非常に話の作りが上手いが、少し、やり過ぎな感じもしないでもない。書店員に人気があるそうだが、確かに、そういった話になっている。鎌倉周辺が舞台だが、作者も神奈川県出身のようで、かなり地理的には正確な感じがする。続きにも期待したいが、既に二巻の刊行が予定されている。
タグ:三上延

『真夏の日の夢』静月遠火 [メディアワークス文庫]

演劇サークルの活動費を捻出するために、心理学の奇妙な実験に参加したメンバーは、一月、外界との接触を遮断されて過ごすことになるが、6日目に一人姿を消してと言うという話。ミステリーになっている。それほど、フェアではない気もするが、新本格系としては割とあるタイプの話である。ミステリーとしてもそれなりに構成されているが、むしろ、青春物というか、大学のサークル物としては良くできている。これできっちりと完結している。
タグ:静月遠火
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