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『王とサーカス』米澤穂信 [東京創元社]

『さよなら妖精』の続編というか、そこで登場した人物が探偵役になっている。舞台は何故か、ネパールである。ミステリーとしてはオーソドックスである。フーダニットというよりは、ホワイダニットの方が焦点になっている。割と、伏線は丁寧に張られているので、ある程度は見当が付きやすい。今回は日常の謎ではないが、かなり新本格のテイストもあるような気がする。
タグ:米澤穂信
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『裏窓クロニクル』友桐夏 [東京創元社]

謎めいた魔女に関わる話から始まり、ある一族というか、もっと広がりを持っているのだが、関連する人々の物語と言うべきか。連作短編になっていて、一応、ミステリー的には構成されている。今回はある種メタな仕掛けもあるので、どこまでが本当なのかという点もあまり明らかではないが、全体としては非常に緻密に構成されている。ボリュームも結構、あるが一気に読ませる。基本的には少女の物語であるのは、この作者の特徴か。
タグ:友桐夏
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『星を撃ち落とす』友桐夏 [東京創元社]

四人の女子高生の間の不安定な関係を巡る話。作者は元々コバルト文庫で書いていたが、今回はミステリーレーベルからと言うことで、一種のミステリーになっている。ミステリーといっても、日常の謎的な部分もあるし、あるいは割と安楽椅子探偵的でもあるが、他方で、事件もそれなりに生じて、ストーリーに起伏はある。話は完結しているが、ミステリーとしてよりも、今まで書いていたものと大体同じと考えるべきであろう。密度が濃く、一気に読ませるが、それなりに癖はあるので、好みは分かれそうである。
タグ:友桐夏
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『折れた竜骨』米澤穂信 [東京創元社]

12世紀のイギリス近海の島を舞台にしたミステリー。魔術を導入して、ファンタジー的な設定もあるが、ミステリーとしては、充分にフェアな話になっている。犯人はそれなりに意外な人物となっているが、伏線も充分に張られているので、気付く人も割といそうである。今回は、今までの作品と結構、異なる要素も多く、実は一番、オーソドックスなミステリーのような気もする。シリーズ化は無理そうではあるが、こういった話は、今後、期待出来そうな気もする。
タグ:米澤穂信
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『製鉄天使』桜庭一樹 [東京創元社]

『赤朽葉家の伝説』のスピンアウト。そこに登場する少女が主人公の話になっている。元々は、長過ぎて削られた部分を膨らましたようである。基本的には、主人公が暴走族の総長になり暴れ回る話である。割とスピード感もあり、読みやすい。結構、一本調子にも見えるが、ストーリーにも仕掛けがあり、それなりに意外性もある。

最近は、ライトノベルから離れているが、やはり、一般文芸との境界線だと思うので、もう少し、ジャンル物の方に期待したい気もする。
タグ:桜庭一樹
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『赤朽葉家の伝説』桜庭一樹 [東京創元社]

鳥取を舞台にしたミステリーと言うことになっている。実際、日本推理作家協会賞を受賞しているが、ミステリーなのかというと、最後の方で、ほんの少しだけ、謎解きがあるだけで、本格ミステリー的な構成ではなく、むしろ、女三代記、あるいは実質的には一代記なのだが、そういった話である。戦後から現代までの製鉄業の企業とそれを経営する一家、そして、その地域の歴史が描かれている。この手の一代記としては非常にうまく出来ているが、歴史的な説明はやや、元ネタの影響が強い気もする。この人の作品は、田舎が舞台の場合、そこから脱出する話とそうでないのに分かれるが、これは脱出せずにやっていく話であるが、孫の代になると、他の話と同様に閉塞感が強まってくる。ただ、そこで終わってしまっているため、構成上は、一見、明るく終わっているようにも思えるが、実のところ、その先があると言うよりは、祖母の時代が終わったということであろう。この話の特徴としては、祖母が千里眼だったりと、ファンタジー的な要素があるのだが、そういった要素で話を締めくくると、 ストーリー上はきれいにまとまっているが、そこにすべてが回収されかねない面があり、微妙な点であろう。


タグ:桜庭一樹
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『少女には向かない職業』桜庭一樹 [東京創元社]

「ミステリ・フロンティア」シリーズから出ているので、形式的にはミステリーと言うことになるが、実際にはせいぜい、サスペンスと言うぐらいの所である。中学生の少女が事件に巻き込まれていく話。『推定少女』や『「砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない』と同じ路線で、地方の閉塞した状況における少女がテーマになっている。構成なども巧みであるが、ミステリーだと思って読んでいるとちょっと肩透かしを喰らうような感じである。逆に、少女を主人公としたある種の冒険物としてなら、良くできていると言えるであろう。やはり、この作者にはSFは書けても、ミステリーはちょっと難しいのだろう。


タグ:桜庭一樹
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『犬はどこだ』米澤穂信 [東京創元社]


この作者としては、初めての本格的な探偵物。と言っても、犬探し専門の探偵が何故か、失踪人探しや他の仕事を引き受ける内に、事件に巻き込まれていく話。田舎が舞台なのであるが、どうも相当なド田舎のようで、それがきちんと話しに活かされている。ミステリーとしては、結構緻密になっている。『古典部』シリーズとは違って、ライトノベル風ではなく、オーソドックスなミステリーになっている。ただ、微妙な後味の悪さというか、苦さはやはりこの話しにも共通している。


タグ:米澤穂信
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